ふりがな
分類されている全種が海水魚である。
熱帯・温帯域の、沿岸から外洋にかけての表層・中層に生息し、汽水域には稀に迷入する程度である。
単独で行動するものもいるが、多くは群れを作って行動する。
食性は肉食性で、同じく海中を遊泳する魚類、甲殻類、頭足類などの小動物を捕食する。
受精卵は分離浮性卵で、産卵後は親の保護もなく海中を漂いながら発生する。寿命は数年–十数年程度である。
サバ科は、名前に冠されるサバの他にもサワラ、カツオ、マグロなどを含む。
総じて高い遊泳能力を持ち、孵化直後から死ぬまで海底にほとんど下りず泳ぎ続ける。
遊泳時は尾柄・尾鰭を激しく左右に振って強力な推進力を生み出し、胸鰭と水平隆起線が主翼と水平尾翼の役割をして浮力を保つ。
例えばカツオの遊泳速度は通常時で25km/h、速い時には100km/hに達する。これは魚類でも屈指の速度だが、急な方向転換や旋回などの小回りは利かない。
サバ科
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』