構造は他の甲殻類と同じく頭部、胸部、腹部に分かれており、カニ類と同じく頭部と胸部のすべてが外骨格に覆われている。外骨格とは皮膚がかたい殻になっていることをさす。
敵に襲われたときは腹部を勢いよく下に曲げ、大きく後ろへ飛び退いて逃げる動作を行う。
卵から生まれた子どもは親とは異なった体型で、幼生とよばれる。幼生は水中を漂うプランクトン生活を送り、脱皮を繰り返して変態し、小さなエビの姿となる。分類群によっては卵の中で変態し親とほぼ同じ体型で生まれてくるものもある。
ザリガニやロブスターなど、分類群によっては、はさみ状になった鉗脚が特に大きく発達し、敵に対して大きく振りかざして威嚇したり、敵をはさんで撃退することもある。
たくさんの小さなレンズが集まって構成された複眼の間には額角という尖った角があり、これの形状も種類を判別する手がかりの一つになる。エラをもち、呼吸をおこなう。ヤドカリやカニには陸上生活できるものもいるが、エビには乾燥した陸上で生活できる種類はいない。ただしモエビ科のキノボリエビは湿った陸上で活動する。
エビ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』