藻のなかまには海産のものと淡水産のものがあり、このうち海藻は海産の種類を指す。
潮間帯から深さ数十mの海底にまで生息する。
一般に、緑藻が浅いところに、紅藻が最も深いところまで生息すると言われる。
1mを超えるような大型種は褐藻という。
熱帯の海では大型の海藻は少なく、寒い地方に大型の海藻が多い。
ほとんどの種類が海底に根のような構造で固着しているが、ある時期が来ると根元から離れて海面を漂う種類も存在する。
そのようなものが固まって流れているのを流れ藻と呼んでいる。また、大部分は岩の上に張り付くように根を張っているので、海藻は圧倒的に岩礁海岸に多い。
サンゴや海藻のように海底から細かく枝分かれした突出部を作る生物は、複雑な足場を提供することで環境の多様性を向上させ、多くの小さな動物の住みかとなる。
岩礁海底の海藻の集まりは藻場と呼ばれて、多くの魚類の稚魚のよりどころとなっている。
海藻
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