ふりがな
頭が大きく、尾に行くにしたがって細くなる円錐形の体型をしている。腹面は白いが背面は灰褐色と赤のまだら模様をしている。
頭部は硬い骨板におおわれ、とがった鼻先の下に大きな口が開く。胴体はザラザラした細かい鱗におおわれる。
大きな胸びれを開閉させて泳ぐ様子が鳥の羽ばたきのように見えることから、英語ではホウボウ科に属す各種の魚をSeaRobin(海のコマドリ)と呼ぶ。
海底を「歩く」ことができるので、ホウボウの名はこのようにして「方々」歩き回るところから来たと言われている。
遊泳時は胸鰭をたたみ、体をくねらせて泳ぐが、獲物を探す時は胸鰭を広げ、脚のように変化した胸鰭の軟条3対で砂泥底を歩くように移動する。
軟条の先で味を感じることができ、砂にもぐった獲物を探る。食性は肉食性で、エビ、カニ、小魚などを大きな口で捕食する。
腹びれは海底を「歩く」のに役立つと考えられていたが、実際には海底から餌を掻き揚げるのに使われている。捕らえられると、カエルの鳴き声に似た音を発する。
ホウボウ/ホウボウ科
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