ふりがな
成魚の全長はどれも20-50cmほど。広葉樹の葉のような体型で、よく側扁する。背鰭は第一・第二背鰭が繋がって1基になっている。
頭部は小さく、口も小さいが唇は厚い。顔つきがウサギに似るため、英語では”Rabbitfish”(ラビットフィッシュ)と総称される。
棘条は極端に長くはないが太く鋭く発達し、全てに毒腺が付いている。
棘条は容易にヒトの皮膚に突き刺さり、同時に毒が注入されてしばらく激しく痛む。死んでも毒は消えないので、漁獲時などの取り扱いには注意が必要である。
種類による大きさの差はあまりないが、体色は変異に富む。
サンゴ礁性の種類には鮮やかな体色のものが多い。また同種でも精神状態や昼・夜で体色が異なる。
沿岸の浅い海に生息し、海岸近くの藻場・岩礁域・サンゴ礁域などを主な棲み処とする。河口などの汽水域に進入するものもいる。食性は雑食性で、糸状・葉状の藻類を主に食べるが、甲殻類や多毛類などの小動物も捕食する。植食性の強さから、水族館等で飼育する場合はしばしばコマツナ等の葉菜類が餌として用いられる。
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