ふりがな
温暖な地域の浅海に生息する海水魚で、鋭い歯と大きな口を持つ大型肉食魚でもある。
世界中の熱帯・温帯から2亜科・15属・約200種が知られる。日本では南西諸島に多くの種類が分布する。
上下に平たいものが多く、腹鰭のみならず胸鰭も退化している。体色は種によって様々で、多くは生息環境に応じた保護色として地味な色をしているが、単体で見ると派手な紋様をもつものもいる。
口は大きく目の後方まで達し、鋭い歯が発達する。種類によっては鼻先が湾曲し、口を完全に閉じることができないものもいる。
なおウツボ類は獲物を捕えるための口顎の奥に、食べたものを食道に進めるための「咽頭顎」を持っている。
和名「ウツボ」は、長い体が矢を入れる容器「靫」(ウツボ)に似てイルカらという説、あるいは岩穴に潜む習性から空洞を意味する古語「うつほら」が転用され「うつほ」を経て「ウツボ」となったという説もある。英語では “Moray” または “Moray eel” と呼ばれる。
ウツボ
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