ふりがな
トゲウオ科の仲間は細長い体をもつもの、体高の高いものなど様々な体型をもつ。通常は体長10cm未満の小型魚類で、最大で全長18cmほどに成長する。体の側面には硬い鱗板が並び、一般に淡水性の種は海水・汽水性のものよりも鱗板の数が少ない。
トゲウオ科魚類は一般的に流れの緩やかな河川や湖沼、あるいは沿岸の浅い海で暮らし、水底付近を遊泳して生活する底生魚である。強靭な背ビレには尖った棘条を備えているものの、大型の魚類や鳥類にしばしば捕食される。
独特な巣作りや求愛および子育てなど、よく発達した繁殖行動を示すことで知られ、動物行動学の研究対象として利用される。
鮮やかな婚姻色、分泌物を利用した巣作り、求愛のダンス、および卵の世話が挙げられる。繁殖期を迎えたオスの腹部は赤色を呈し、水底に縄張りを形成するようになる。また他の巣に産み付けられた卵を奪い、元親に代わって育てるという特異な習性のある種類もいる。
トゲウオ科
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』