ニギス

ふりがな

ニギス科かの魚類ぎょるいはすべて海水かいすい魚ぎょで、太平洋たいへいよう・インド洋よう・大西洋たいせいようなど全ぜん世界せかいの海うみに幅広はばひろく分布ぶんぷする。
ほとんどが水深すいしん200m以深いしんの深海しんかいに生息せいそくする。
深海しんかいでまばらな群むれを形成けいせいし、ゴカイや甲殻こうかく類るいなどを捕食ほしょくする。生物せいぶつ量りょうは多おおく、ニギスなど一部いちぶの種類しゅるいは食用しょくよう魚ぎょとして漁獲ぎょかく対象たいしょうとなるが、多おおくは利用りようされることがない。

大おおきな目めに突き出つきだした下したあごが特徴とくちょうである。キス（鱚きす）に似にた形状けいじょうをしていることからこの和名わめいが付つけられている。
成魚せいぎょの寿命じゅみょうは20年ねん以上いじょうに達たっすると考かんがえられている。
ニギス目もくの仲間なかまに共通きょうつうする形態けいたい学がく的てきな特徴とくちょうとして、鰓えらの上部じょうぶに複雑ふくざつな構造こうぞうの器官きかんをも持もっていることが挙あげられる。