ふりがな
ナマコ類は体が前後に細長く、腹面と背面の区別があり体表が刺や硬い殻ではなく、比較的柔軟な体壁に覆われる。
骨格の発達は悪く、細かな骨片として体壁に散らばっている。
オスメスの違いは外観から区別することは困難である。
すべてが海に棲んでいて、淡水・汽水域には生息しない。潮間帯から深海まで分布範囲は海洋全域に及ぶ。
大部分は底生だが、潜行性や浮遊性のものも含む。
サンゴ礁の海底や深海底の一部では、極めて大きな集団を形成することがある。
基本的に不活発な動物で、海底をゆっくりとはっている。
多くのナマコがデトリタス(海底に降り積もって堆積した有機物)を主な餌とし、触手でそれらを集めて食べる。
食べ方は種によって異なり、海底表面を舐めとるように食べるものと、砂と共に口にかき集めるものがいる。水中に触手を広げ、海中を漂う有機物を集めるナマコもいる。
特殊な性質として、敵の攻撃を受けると腸といった内臓を放出するものがある。
再生力が強く、吐き出した内臓は1-3ヶ月ほどで再生される。同様にある程度絶食の環境にも耐えられる。
ナマコ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』