星型をした生きもの。多くの言語で「星」にちなんだ名で呼ばれている。ヒトデという和名は「ヒトの手」を意味する。
多くは5本、あるいはそれ以上の腕を持ち、この腕の腹側に並んだ管足という体液の詰まった細長い管を使って自由に移動する。背面にも小さな管足状の突起が出るが、これは伸びることはなく、呼吸を行っているものとされ、皮サイと呼ばれている。
全ては海に棲んでおり底生動物。動きはゆっくりしていて素早くない。泳ぐこともない。
一見固そうな外見に反して柔軟に変形させることができる。大きなヒトデが信じられないような小さな隙間に入り込んでいることがあったり、また引っ繰り返された場合には体を大きくひねって元に戻ることができる。
一部分が切除などによって失われたときに再生をする。再生能力が高いことでも有名で腕の一本だけでも再生でき、種によっては腕をつかむと自切する。また、真っ二つになっても再生し、その場合には2匹になる。
腹側中央に口がある。肉食で、貝や死んだ魚などを食べる。
食べ方は独特で二枚貝を腕で抱え込み、管足の力でじっくりと時間をかけて開ける。さらに、胃を体外に出すことができ、これで食物を包んで消化液を出し、そのまま消化吸収してしまう。このような特殊な食べ方で、普通の動物には食べにくい固着性の貝(カキ等)なども餌にしてしまう。
ヒトデ
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