ふりがな
熱帯から温帯の海に分布し、浅い海の岩礁やサンゴ礁に多く生息するが、マングローブなどの汽水域に侵入する種類や、水深200m以深の深海に生息する種類もいる。
多くの種類が雌性先熟の性転換を行うことが知られている。若い個体はメスが多く、大きく成長した個体のほとんどはオスである。
すべての種類が肉食性で、他の魚類や甲殻類、頭足類などを大きな口で捕食し、時には自分の体の半分ほどもある獲物にも貪欲に襲いかかる。
形態上の特徴としては、口が大きくて、下あごが上あごより前に突き出ること、体に対する頭とひれの割合が大きいこと、体の断面は下がふくらんだ楕円形であることなどが挙げられる。
体色は種類や成長段階によって非常に多彩で、赤、橙、黄、青、灰色などの鮮やかな色が、水玉模様、大小の斑点、しま模様など様々に配されている。
食用に漁獲され、特にハタ類は高級食材として扱われるが、シガテラ毒を体内に蓄積する種類もいるので注意が必要である。
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