ふりがな
ダンゴウオ科の魚類はすべて海水魚で、北極海を含めた北半球の寒冷な海に分布する。
ほとんどの仲間は北太平洋を主な生息域とし、北大西洋に分布するものはごく少数に限られる。
一般に底生性で、吸盤状の腹鰭を使って岩に張り付いた姿が観察される。浅い沿岸の岩礁に住むものから、深海に差しかかる大陸棚や大陸斜面上部で生活する種類まで、分布水深はさまざまである。
成魚が深海の中層で浮遊生活を送る種類もいる。
食性は肉食性で、主に多毛類・甲殻類・軟体動物を捕食する。一部の種類は、水や空気を吸い込むことでフグのように体を大きく膨らませることができる。
ダンゴウオ科の魚類は、丸みを帯びた球状の体をもつことが大きな特徴である。体表は多くの突起に覆われる。
吸盤のように変化した腹鰭は、同じダンゴウオ上科に属するクサウオ科と共通する特徴である。
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