ふりがな
セイウチの口の先端上部の皮膚は角質化して、硬くなっている。皮膚と脂肪の厚さは10cm。
鼻面は皮膚が薄く、髭が密に生えている。この髭は濁っていたり光が届かない海中で触覚により獲物を探す、感覚器官としての役割があると考えられている。
牙は優位・性差・年齢を示す他に、陸に上がる際に支えにする、海底で獲物を掘り起こす、氷に呼吸用の穴をあけるなどの用途がある。
またオス同士の戦い、外敵に対する武器など様々。この牙は生涯を通じて伸び続ける。
主に二枚貝を食べるが、巻貝・タコなどの軟体動物、エビ・カニなどの甲殻類、ナマコ類などの海底に棲む無脊椎動物も食べる。
オスは海中で「ベル音」「ノック音」・海面で「ホイッスル音」などの様々な音を交互に繰り返したり組み合わせて、繁殖行動(ディスプレイ)を行う。
このディスプレイはメスを誘ったり、他のオスに存在を示す役割があると考えられている。
氷山や海岸にオスとメス、幼体からなる大規模な群れで生活する。
オス同士の間でメスをめぐる戦いに勝ち抜いた個体が、多くのメスを所有するハーレムを形成している。
セイウチ
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