ふりがな
南極海と周辺海域に分布する。口を前に突き出すことができない。口先は長く伸び、縦につぶれてヘラのようになっている。
背鰭は2つで、第1背鰭は棘条のみ。腹鰭は幅広く、際立って大きい。
南極海とその周囲の寒冷な海域に分布し、底生生活に適応し浮き袋をもたないが、一部の種類は浮力を得る手段を身につけ、中層を遊泳して生活する。
魚の血液は無色透明。
低水温への適応が著しいグループである。ほぼすべての種類で赤血球を欠いており、血液は無色透明となっている。血液には糖タンパク質が多量に含まれており、凝固点を下げる不凍液の役割を果たしている。
筋肉中のミオグロビンもない。酸素の取り込みは通常よりも多量の血液(血管は太く、心臓も肥大化している)と皮膚呼吸によってまかなわれており、逆に酸素が豊富な極低温の海水以外では生存できないと考えられている。
ミオグロビンとは…筋肉中にあって酸素分子を代謝に必要な時まで貯蔵する色素タンパク質である。
クジラ、アザラシ、イルカなど水中に潜る哺乳類は大量の酸素を貯蔵しなければならないため、これらの筋肉には特に豊富に含まれている。
一般に動物の筋肉が赤いのはこのタンパク質に由来する。
ノトテニア亜目/コオリウオ科
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