フグ

ふりがな

敵てきを威嚇いかくするために体からだを膨ふくらませる姿すがたがよく知しられる。この姿すがたから英語えいごでは「ふくらむ魚さかな」という意味いみを持もつ。
胃いのお腹おなか側がわの膨張嚢ぼうちょうのうという特殊とくしゅな袋ふくろに空気くうきや水みずを吸すい込こんで体からだの体積たいせきを2倍ばい以上いじょうにすることができたり、腹部ふくぶにとげ状じょうの短みじかい突起とっきがある種しゅもいる。

一般いっぱん的てきに魚さかなはまぶたを持もたないが、フグは油ゆ瞼けんという膜まくで目めを覆おおっている。
といっても人間にんげんのように素早すばやく開閉かいへいするものではなく、10数すう秒びょうかけてゆっくりと閉とじたり開ひらいたりする。
多おおくの種しゅにおいて、内臓ないぞうや皮膚ひふ、血液けつえき、筋肉きんにくの全部ぜんぶまたは一部いちぶに毒どくをもつことも有名ゆうめい。フグの毒どく化かの原因げんいんについては、フグ自身じしんがフグ毒どくを産うみ出だしているとみる内因ないいん説せつと、エサなど外部がいぶから取とり込こまれるとみる外因がいいん説せつがある。